個体群生態学会会報 N.66 19-21(2009)

研究室に来た当初、「論文は読むな、勉強するなと学生に教えている」(中略)「【論文をよむ】時間もったいないから、研究してから論文書くときに読めばいいってこと」

深い。。
一般化VS個別対応という対立軸で考えると、前者は過去の研究を統合していく方向に進む一方、後者は現象に対する自由な発想や切り口こそが求められる気がする。僕は後者の方が、生物学のマクロ的現象を良く記述できると思っている。だから僕にとって上記のメッセージは、「自分自身で考えた方が、既存の方法に引っ張られずに新しい何かが生み出せる可能性が高い。すでにテクニカルに一般的に解かれているかもしれないが、むしろ一般的に扱え切れない泥臭い内容に価値がある」となる*1

*1:とポジティブにとらえることで、数学から逃げているだけかもしれない