学位よりも”適応度”よりも大切なもの

1週間だけトロントから日本に戻って、学位公聴会発表と引っ越しを済ませた。公聴会では、Doctor Defenceではなく、Doctor Offenceのつもりで強気に挑んだ。質疑応答は及第点だったかもしれないが、発表に関しては練習の甲斐ありうまくできた気がする。スライドは数式に頼らず、解析結果だけでなくその過程も含めて、ほとんどポンチ絵で表現でき、おおいに(自己)満足できた。
そのあと、3年間適切に管理されなかった(笑)我が家の大掃除および引っ越しの手続きに移った。が、まったくもって準備が完了される気配がなく、業者もなかなか決まらなかった。トロントに戻るまでに残された日数はあと2日、引っ越しは誰の目にも絶望的だった。が、そんな状況の中、研究室の後輩4人が立ち上がり、我が家の引っ越しに取りかかった。乱雑した荷物は段ボールに次々とまとめられ、あっという間に業者との見積りが完了した。出発の前日、大家さんの「きれいに使ってくださって、ありがとうございます!」という言葉がすべてを物語っていた。みんな、ありがとう!