オカバンゴの水を求めて

象がライオンに喰われるところや、泳いでいるところを初めて見た。
数理生物だと「時間的空間的不均一性が多様性を促進する」の一言で一般的に扱ってしまいがちだが、あの大移動や水のダイナミックスの断片を映像で見ると、ただただ感動するしかない。
(現場で見るともっとすごいのであろう)
雨・河川・陸上動物の時空間モデルを考えると、「ある動物の行動がトリガーとなり水のダイナミクスが変化しうる」といった結果も導き出せるのであろう。その結果がその動物に適応的であるとき、ガイア仮説的な解釈が可能となるのかもしれない。しかしながら、適応度は次世代の子孫の数で定義されるゆえに、数世代後に行動の影響が現れる場合には、一見して不適応的な行動が観測されるのかもしれない。
こんな思考実験(妄想)が許されるのが、進化の面白いところではないかと。